上野安紹(読み)ウエノ ヤスノリ

20世紀日本人名事典 「上野安紹」の解説

上野 安紹
ウエノ ヤスノリ

明治〜昭和期の教育者,政治家 宇都宮女子実業学校長;栃木県議。 宇都宮学園の創始者。



生年
明治19(1886)年6月8日

没年
昭和5(1930)年2月20日

出生地
栃木県宇都宮寺町(現・宇都宮市)

旧姓(旧名)
手塚

学歴〔年〕
早稲田実業専攻科〔明治39年〕卒

経歴
上京して早稲田実業に入り、終生の師と仰ぐ経済学者・天野為之の指導を受ける。明治39年に同卒業後、北海道拓殖銀行勤務や兵役を経て帰郷し、41年宇都宮市に実用英語簿記学校を開設。その一方で同市立商業高校で教鞭を執るが、間もなく生徒指導に関して校長らと対立し、退職。これを機に自らの手で学校を興す決意をし、44年天野らの助力によって私立宇都宮英語簿記学校を創立、実用主義的な全人教育を標榜した。その後、徐々に学校を発展させ、大正11年には文部大臣から甲種学校の認可を受けて栃木県宇都宮実業学校に改組。その間、雑誌「日本一」関東支局の設立や、県議・早稲田実業講師としても活動し、大正12年早稲田実業幹事。昭和4年宇都宮実業学校を移転させ、その跡地に宇都宮女子実業学校を開き、のちの宇都宮学園の基礎を築いた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上野安紹」の解説

上野安紹 うえの-やすのり

1886-1930 明治-昭和時代前期の教育者。
明治19年6月8日生まれ。実用主義的全人教育をめざし,明治44年宇都宮実用英語簿記学校,昭和4年宇都宮女子実業学校を創設し,現在の宇都宮学園高,宇都宮女子商の基礎をきずいた。大正8年栃木県会議員。昭和5年2月20日死去。45歳。栃木県出身。早稲田実業卒。旧姓は手塚。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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