上阿毘縁村(読み)かみあびれむら

日本歴史地名大系 「上阿毘縁村」の解説

上阿毘縁村
かみあびれむら

[現在地名]日南町阿毘縁あびれ

北東流する印賀いんが川最上流部に位置する。北東の下阿毘縁村とともに阿毘縁村ともいわれる。同川沿いに法勝寺ほつしようじ往来が通り、南西の国境万丈ばんじよう(盤定・番匠・番歳・万歳・万才とも記す)を越えて出雲国仁多にた竹崎たけざき(現島根県横田町)に至る。竹崎越ともいわれ、道幅四尺、一二月から一月の大雪の際は牛馬不通(享保一一年「因伯地理志」)。かつては下阿毘縁村の支村であったが、彦兵衛が開拓して一村としたという(伯耆志)。彦兵衛は尼子氏の旧臣小林右近より鉄一六駄で当村を買取り、従弟法橋太郎右衛門・又右衛門と村を三分して開拓。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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