上飯田代官所跡(読み)かみいいだだいかんしよあと

日本歴史地名大系 「上飯田代官所跡」の解説

上飯田代官所跡
かみいいだだいかんしよあと

[現在地名]甲府市宝二丁目

幕府領時代の陣屋で、あい川東岸の上飯田村内に設置された。甲州道中の北側、現在の穴切あなぎり小学校前にあたり、敷地は四二〇坪ほどだったという(市郡村誌)。享保九年(一七二四)に甲斐国一円が幕府領となった際、甲府・石和とともに三分代官の一つとして設置され、亀田三郎兵衛が初代代官に任ぜられた。支配地は時期によって増減があったが、享保九年には八代郡一二二ヵ村・高三万六千八六〇石余、巨摩郡一四四ヵ村・高五万三千六六七石余が管轄下にあった(甲州三代官領知村付及高帳)。上飯田村御用留(若尾資料)によれば、地内に陣屋が設置されたのは享保一〇年ないし一一年で、それ以前は別に仮陣屋が設けられていたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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