下に居る(読み)シタニイル

デジタル大辞泉 「下に居る」の意味・読み・例文・類語

したに◦

能楽の型で、左右どちらかの膝を立てて座る。
すわる。ひざまずく。しゃがむ。
「まあ―◦居て聞いて下さんせ」〈浄・盛衰記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下に居る」の意味・読み・例文・類語

した【下】 に 居(い)

  1. すわる。しゃがむ。ひざまずく。多く命令の形で用いる。
    1. [初出の実例]「先づ下に居よ。商売の返事が聞きたい」(出典:浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)三)
  2. 能の型の一つ片膝を立ててすわる状態をいう。流儀により左右どちらかの膝を立てる。
    1. [初出の実例]「女房のしたにゐる胴作り、如此」(出典八帖花伝書(1573‐92)五)

しも【下】 に 居(い)

  1. すわる。しゃがむ。→下(した)に居る

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android