下三毛村(読み)しもみけむら

日本歴史地名大系 「下三毛村」の解説

下三毛村
しもみけむら

[現在地名]和歌山市下三毛

那賀なが郡に属し、西は新庄しんじよう村。南の山麓から畑の壇はたのだんさと中新出なかしんで下新出しもしんでの四集落に分れる。村内北部を東西に大和街道が通る。三毛の名は海草郡野上のかみ町小川旧庄五区共同保管の大般若経巻四三七の奥書に天平一三年(七四一)四月上旬として「紀国奈我郡三毛□□知識□写」とみえる。また「日本霊異記」下巻には「弥気の里」がみえる。中世は三毛庄に含まれた。

慶長検地高目録によると高六〇四石余、小物成一斗二合。小倉組に属し、慶応四年(一八六八)の御毛見町分差出帳(藤田家蔵)によれば家数八〇で帯刀人一・庄屋一・御蔵庄屋一・肝煎二・本役三五・半役三〇・下役九・歩行一、人口男一三三・女一二八、牛三七。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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