下八ッ林村(読み)しもやつばやしむら

日本歴史地名大系 「下八ッ林村」の解説

下八ッ林村
しもやつばやしむら

[現在地名]川島町下八ッ林

上八ッ林村の東に位置する。古くは同村などと一村で八ッ林村と称していたが、のちに畑中はたけなか村などを分出、寛文元年(一六六一)の検地後、上・下の二村に分村したという(「風土記稿」など)。元禄郷帳に村名がみえ、高四九七石余。その後川越藩領となり、秋元家時代郷帳によると高は元禄郷帳と同じ。反別は田方九〇町九反余・畑方一九町七反余。以後の領主の変遷は谷中やなか村に同じ。用水は上八ッ林村の用水の下流を利用。中山道桶川宿の加助郷を勤めていた(鈴木家文書)。「風土記稿」によると家数六六、鎮守は天神社、新義真言宗善福ぜんぷく(現真言宗智山派)・同光勝こうしよう寺、薬王やくおう寺・威徳いとく寺などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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