下名倉村(読み)しもなぐらむら

日本歴史地名大系 「下名倉村」の解説

下名倉村
しもなぐらむら

[現在地名]福島市吉倉よしくら

荒川右岸の平坦地で、同川に沿う仁井田にいだ村の南に位置。西は赤川あかがわ村・成田なりた村、東は当村から分村した吉田よしだ村。荒川旧河床が村の南に延び成田村と接する。永正一二年(一五一五)一〇月四日の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)に「信夫名倉の郷内柿木内」とみえ、田手侍者に安堵されている。同一六年三月萱場鶴増は福田所から購入した信夫しのぶ庄「名倉さか内在家、年貢二貫七百文」の地などを安堵された(同月二四日「伊達稙宗安堵状案」同文書)。天文四年(一五三五)三月吉日の棟役日記(同文書)では「なくらかた」として棟役五八貫九〇〇文が課せられており、現在の吉倉・上名倉・佐倉下さくらしも一帯は名倉と称されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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