下小合村（読み）しもこあいむら

日本歴史地名大系

下小合村
しもこあいむら

• 東京都：葛飾区
• 下小合村

[現在地名]葛飾区東水元（ひがしみずもと）一―四丁目・南水元（みなみみずもと）三―四丁目・水元（みずもと）三―四丁目・水元公園（みずもとこうえん）・東金町（ひがしかなまち）一―二丁目・同四―五丁目・同八丁目

金町村の北に位置し、北は上小合村、東は小合溜井を隔て寄巻（よまき）村・高須（たかす）村（現埼玉県三郷市）、西は飯塚（いいづか）村。中世は葛西（かさい）御厨のうちで、上小合村の地も含め小鮎とよばれた。康永四年（一三四五）三月日の香取社造営所役注文（香取神宮文書）に「小鮎・猿俣役所」とみえ、同年の造営に際して当地に財殿（宝殿）一宇の造営が課され、これを葛西宗清が造進している。応永五年（一三九八）八月日の葛西御厨田数注文写（鏑矢記）に「小鮎　九町一反六十分（歩）　公田一町五反大」とみえる。年月日未詳の葛西御厨入部注文写および葛西御厨田数注文写（ともに同書）には「小鮎　十町六段大」と記される。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」