下嵐江宿(読み)おろせしゆく

日本歴史地名大系 「下嵐江宿」の解説

下嵐江宿
おろせしゆく

[現在地名]胆沢町若柳 下嵐江

さる岩のさらに胆沢川上流にある仙北せんぼく街道の宿。オロシエ・オロセイともよび、颪江とも書く(「封内名蹟志」など)。「日本後紀」弘仁二年(八一一)七月二九日条にみえる「邑良志閇村」を当地に比定する説がある。「若柳村安永風土記」は颪江町と記すが、「但御制札ニハ町ト御座候得共人家所々ニ散在仕、町場無御座候」と述べている。また「当所駅馬ニハ無御座候ヘ共御境通ニ付御境番所并御境通江御用通用有之、被相定置候条里数駄賃銭御書上仕候」と記し、水沢宿へは六里一町余、本荷二五六文・軽尻一六八文・賃夫一二八文、村内金山へ一里一三町余、本荷四四文・軽尻二九文・賃夫二二文とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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