…房のない十手をもって犯罪の探査をしたが,同心の命令がなければ逮捕はできなかった。勢力のある親分は多数の子分(下引)をもち,料理屋,絵双紙屋などを営んでいた。同心の出す給金は年1分くらいでわずかだが,吉原の遊女屋から月々に多額の金をもらい,また芸者,隠売女(かくしばいじよ)などから金を取り立て,大店(おおだな)の商人からは盆暮の付届けがあった。…
※「下引」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...