下押辺村(読み)しもおしのべむら

日本歴史地名大系 「下押辺村」の解説

下押辺村
しもおしのべむら

[現在地名]岩間町押辺おしのべ

涸沼ひぬま川右岸にあり、東は上安居かみあご村、西は上押辺村。村の北部を奥谷おくのや街道が通る。八竜神一件ニ付古書抜書(小沼家文書)によれば正保二年(一六四五)に上押辺村と分離して、村高三三六・九三四石、戸数一二の下押辺村となる。以後寛文六年(一六六六)まで天領、延宝九年(一六八一)まで旗本本多土佐守の知行所、宝永三年(一七〇六)までは再び天領となり、同四年から旗本九毛氏の知行地と相給になる。旗本領は一五七・三石余で、残り一七九石余は引続き天領であったが、正徳二年(一七一二)から土浦藩土屋氏領となる。旗本領との分郷の際の戸数は天領三五・旗本領三〇で、それぞれ名主が置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android