下方限(読み)しもほうぎり

日本歴史地名大系 「下方限」の解説

下方限
しもほうぎり

鹿児島城下の武家屋敷地。下・下方あるいは川内かわうちともよばれた。鹿児島城(鶴丸城)南東から南にかけての一帯にあたり、北は上方限、東は町屋敷の下町に続き、南の甲突こうつき川対岸には武家屋敷の西田にしだ(西田方限)および参勤街道筋(出水筋)に沿う西田町がある。上方限・かん町との境は鹿児島城の本丸と二の丸境の堀(新堀)であった(天保城下絵図)。寛永一三年(一六三六)の薩州鹿児島衆中屋敷検地帳(旧記雑録)には「四札之内下」とあり、屋敷八三三筆、うち現住屋敷八一四筆を数える。内訳新堀しんぼりよりしも(屋敷二九四・現住屋敷二八五)久保田諏訪之後辺くぼたすわんあとへん(屋敷二七六・現住屋敷二七三)二本松地蔵通辺ふたまつじぞうどおりへん(屋敷六・現住屋敷五・地蔵屋敷一)・二本松地蔵馬場(屋敷九八・現住屋敷九五)山口ノ辺やまのくちのへん(屋敷一五九・現住屋敷一五六)となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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