下村兼史(読み)シモムラ ケンジ

20世紀日本人名事典 「下村兼史」の解説

下村 兼史
シモムラ ケンジ

昭和期の記録映画作家



生年
明治36(1903)年2月14日

没年
昭和42(1967)年4月27日

出生地
佐賀県佐賀市

本名
下村 兼二

学歴〔年〕
慶応義塾大学文学部〔大正13年〕中退

経歴
大正14年農林省嘱託となり、内田清之助同省技師(日本野鳥学会評議員)の指導で野鳥の生態写真撮影に従事。昭和14年理研科学映画に入り、15年有明海干潟の小動物を望遠で撮影した「或る日の干潟」を発表、以後「富士山麓の鳥」「島」「慈悲心鳥」「こんこん鳥物語」「富士は生きている」などを次々発表した。この間21年東宝教育映画社、30年東映教育映画部に勤務。36年の「ライチョウ」が遺作著書に「野外鳥類図譜」「カメラ紀行」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「下村兼史」の解説

下村兼史 しもむら-けんじ

1903-1967 昭和時代の記録映画作家。
明治36年2月14日生まれ。農林省嘱託となり,野鳥の生態写真をとる。昭和14年理研科学映画にはいり,「或日の干潟」で好評を博す。「富士山麓の鳥」「ライチョウ」など野鳥や自然を記録した作品多数製作した。昭和42年4月27日死去。64歳。佐賀県出身。慶大中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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