下松求摩村(読み)しもまつくまむら

日本歴史地名大系 「下松求摩村」の解説

下松求摩村
しもまつくまむら

[現在地名]坂本村西部さいぶ深水ふかみ中谷なかだに鮎帰あゆがえり

球磨川右岸に位置し、北は古麓ふるふもと村・猫谷ねこだに(現八代市)、南は上松求摩村に接する山村。文安五年(一四四八)の犬童重国軍忠状案(犬童文書)に「松隈・鮎皈」とみえ、相良・名和両氏との争いが当地でも展開された。文明一六年(一四八四)宇土為光は菊池重朝との戦いに敗れ、相良為続を頼って当地に二、三年の間隠棲している(天文五年一一月二二日「沙弥洞然(相良長国)長状写」相良家文書)。「八代日記」弘治三年(一五五七)六月二八日条に菊池義武の次男則直が「松隈ニ御移候」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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