下津古久村
しもつこくむら
大住郡に属し、東は戸田村、西は上落合村に接する。東南境を西に大山道が通る。建武二年(一三三五)一〇月一六日のきやうい寄進状(県史三)にみえる「さかみのくにつおくのかう」は当村に比定される。この寄進状によれば、山内女房跡の地でねうい御前よりきやういに譲られた田三町三反、屋敷付の畠、野畠が円覚寺の塔頭に寄進されている。観応二年(一三五一)一二月六日の足利直義御教書(同書)には「正続院領相模国石田庄内津奥村」とあり、当時は大住郡石田庄(現伊勢原市)の範囲に含まれていたことになる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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