下焦がる(読み)シタコガル

デジタル大辞泉 「下焦がる」の意味・読み・例文・類語

した‐こが・る【下焦がる】

[動ラ下二]《「した」は心の意》心中ひそかに恋い慕って思い悩む。
「あしひきの山田もる庵におく蚊火の―・れつつわが恋ふらくは」〈新古今・恋一〉

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精選版 日本国語大辞典 「下焦がる」の意味・読み・例文・類語

した‐こが・る【下焦】

  1. 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「した」は心の意 ) 心の中で恋いこがれる。
    1. [初出の実例]「わび人の心のうちにくらぶるに富士の山とはしたこがれける」(出典:桂宮丙本忠岑集(10C前))
    2. 「難波女(なにはめ)のすくも焚く火の下こがれ上はつれなきわが身なりけり〈藤原清輔〉」(出典千載和歌集(1187)恋一・六六五)

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