下焦(読み)げしょう

精選版 日本国語大辞典 「下焦」の意味・読み・例文・類語

げ‐しょう‥セウ【下焦】

  1. 〘 名詞 〙 漢方でいう三焦一つ諸説あるが、一般には臍(へそ)より下をいう。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「旦那は〈略〉六十にちかく、しかも下焦かれさせ給ひ、夜も昼も高いびきで寝てござんす計」(出典:浮世草子・忘花(1696)二)
    2. [その他の文献]〔史記注‐扁鵲伝〕

した‐こがれ【下焦】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「した」は心の意 ) 心の中でひそかに恋いこがれること。したもい。
    1. [初出の実例]「あしひきの山田守(も)る翁(をぢ)置く蚊火の下粉枯(したこがれ)のみあが恋ひをらく」(出典万葉集(8C後)一一・二六四九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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