下照姫(読み)シタテルヒメ

デジタル大辞泉 「下照姫」の意味・読み・例文・類語

したてる‐ひめ【下照姫/下照媛】

《「したでるひめ」とも》日本神話の神。大国主命の娘、味耜高彦根神あじすきたかひこねのかみの妹で、天稚彦あめのわかひこの妻となった。高比売たかひめみこと。高姫。稚国玉わかくにたま

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「下照姫」の解説

下照姫 したてるひめ

記・紀にみえる神。
大国主神(おおくにぬしのかみ)の娘で,天稚彦(あめわかひこ)の妻。葦原中国(あしはらのなかつくに)を乗っ取ろうとして天上からの矢で射殺された夫を,喪屋(もや)をつくって8日8夜歌舞してとむらったという。別名に高姫,稚国玉(わかくにたま)。「古事記」では高比売命(たかひめのみこと),下光比売命,下照比売。

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世界大百科事典(旧版)内の下照姫の言及

【天稚彦】より

…天国玉神(あまつくにたまのかみ)の子。国譲り神話の中で高天原(たかまがはら)から出雲平定のため弓矢を授かり遣わされるが,大国主神(おおくにぬしのかみ)の娘下照姫(したてるひめ)と結婚して返りごとをしなかった。そこで高天原の神々は雉(きじ)を遣わして詰問させる。…

※「下照姫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」