世界大百科事典 第2版 「葦原中国」の意味・わかりやすい解説
あしはらのなかつくに【葦原中国】
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…それは,高天原(たかまがはら)を追放されたスサノオノミコト(素戔嗚尊)の大蛇退治,クシナダヒメとの結婚,その裔オオナムチノカミが白兎を救う話,地下の根の国を訪問し難題にうち勝って須勢理毘売命(すせりびめのみこと)と呪器を得てかえり,名も大国主神(おおくにぬしのかみ)とあらためて出雲の国の王となる話,さらに八千矛神(やちほこのかみ)という名での妻問いの歌物語などからなる。このあとオオクニヌシは葦原中国(あしはらのなかつくに)の荒ぶる神々の頭目に仕立てられ,それらを代表して天照大神(あまてらすおおかみ)の子に国譲りするという話が展開する。ここではオオクニヌシは高天原への敵対者になるが,それにしては出雲神話が《古事記》で占める割合はかなり大きい。…
…大国主(おおくにぬし)神が葦原中国(あしはらのなかつくに)を天照大神(あまてらすおおかみ)に献上した次第を語る神話。諸々の異伝があるが,《古事記》によると,葦原中津国平定のために高天原(たかまがはら)からは,はじめに天菩比(あめのほひ)神(天穂日命)が遣わされるが,オオクニヌシと親しみ3年たっても復命しない。…
…記紀神話には,天界高天原,地上界葦原中国(あしはらのなかつくに),地下界黄泉国(よみのくに)(もしくは根の国)という3層の神話的世界構造がみられる。それぞれに王権神話における固有の意義をにない,単に天,地上,地下というだけではない。…
…〈日の御子〉が地上界の支配者として天降(あまくだ)る由来を物語り,記紀神話の中心をなす。天界の高天原(たかまがはら)で諸神が協議し,日神天照大神(あまてらすおおかみ)の子を地上界葦原中国(あしはらのなかつくに)に天降すことになる。ところが地上には,大国主(おおくにぬし)神を頭目とする荒ぶる神々が跳梁していた。…
…ニニギが生まれたての子として,また衾にくるまって降臨したのはこうした儀礼の神話的表現であった。ニニギは新しい王たるものの神話的原型であり,この新王の誕生とともに,それまで未開の地であった葦原中国(あしはらのなかつくに)は天孫の統治する地にふさわしい五穀豊穣の〈水穂国(みずほのくに)〉へと呪的に転化される。ホノニニギノミコトとは,穀霊を体現して水穂国を支配する王としての名称であり,その降臨した地は日向(ひむか)の〈高千穂〉であったとされる。…
…こうした平面的な生活空間を立体的に構造化したとき,天上,地上,地下の3層から成る神話的な宇宙空間が成立する。記紀の伝承では,それらは〈高天原(たかまがはら)〉(高天原神話),〈葦原中国(あしはらのなかつくに)〉および〈黄泉国〉または〈根の国〉にそれぞれ相当する。〈黄泉比良坂〉とか〈黄泉の穴〉は,黄泉国とこの世との神話地理上の境界であり,実際そこは地下へと通ずる山中や海辺の洞窟で,死体を遺棄する場所でもあった。…
※「葦原中国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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