下神白村(読み)しもかじろむら

日本歴史地名大系 「下神白村」の解説

下神白村
しもかじろむら

[現在地名]いわき市小名浜下神白おなはましもかじろ

太平洋に突き出した崎を擁し、西は小名浜の米野こめの村、北は上神白村、北東永崎ながさき村。神白川が南流する。南から西に連なる丘陵に縄文時代中期から後期の遺跡がある。また古墳時代の遺跡がいたる所にあり、字千速せんぞくの台地上に円墳、字武城ぶじろ大作おおさくに横穴古墳がある。字千速の丘陵南や西に土師器須恵器が多くみられ、字薬師下やくしした林崎はやしざき舘腰たてのこしにも多い。磐前いわさき郡に属した。近世領主の変遷は磐城平藩領から延享四年(一七四七)以降幕府領。文禄四年(一五九五)の四郡検地高目録に「かしろみさき村」とあり、高五二九石余で、まだ上・下に分れていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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