下神谷村(読み)しもかべやむら

日本歴史地名大系 「下神谷村」の解説

下神谷村
しもかべやむら

[現在地名]いわき市平下神谷たいらしもかべや

夏井なつい川が太平洋に注ぐ左岸にあり、南対岸は下大越しもおおごえ村、西は中神谷村、北は泉崎いずみざき村・原高野はらごや村・細谷ほそや村。永徳四年(一三八四)八月日の好島東庄放生会祭礼役注文(飯野八幡宮文書)に「下穎谷」とみえ「竈殿五間之内一間相撲一番」を負担している。

磐城郡に属した。近世領主の変遷は磐城平藩領から延享四年(一七四七)幕府領、寛延二年(一七四九)一部が常陸笠間藩領となり、その部分は安永六年(一七七七)幕府領、翌七年磐城平藩預、寛政二年(一七九〇)以降笠間藩領。残る部分は幕府領として続いた。文禄四年(一五九五)の四郡検地高目録では神谷村が二村記され、そのうち高四六石余のものが当村と思われる。慶長一三年(一六〇八)の岩城領分定納帳(内藤家文書)では下神谷村は高七五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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