下稲木村(読み)しもいなぎむら

日本歴史地名大系 「下稲木村」の解説

下稲木村
しもいなぎむら

[現在地名]井原市下稲木

岩倉いわくら村の西にあり、南は上稲木村。北辺を稲木川が東流する。古くは上稲木村とともに一村であったと思われ、「小田郡誌」は元和(一六一五―二四)以前に実質的には分村していたが、公的に認められたのは元禄期(一六八八―一七〇四)以降とする。

寛永備中国絵図に村名がみえ、高五七六石余・備後福山藩領(元和五年―元禄一一年)正保郷帳では枝村に成瀬村が載る。備後福山藩水野氏改易後は幕府領となり、翌元禄一二年の検地では高六三四石余(備陽六郡志)。文政一〇年(一八二七)以降三卿の一橋領となり幕末に至ったと考えられる。延宝三年(一六七五)の綿作率は田方で〇・一七パーセント、畑方では一六・七パーセント、田畑計では七・二パーセント(岡山県史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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