日本歴史地名大系 「下糠田村」の解説 下糠田村しもぬかだむら 福島県:伊達郡月舘町下糠田村[現在地名]月舘町月舘広瀬(ひろせ)川の中流域で、同川に合流する細布(ほそぶ)川流域と糠田川下流域にあたり、無垢路岐(むくろぎ)山・太郎坊(たろうぼう)山の北西麓に位置する。北は布川(ぬのかわ)村・御代田(みよだ)村、南は上糠田村・下手渡(しもてど)村。広瀬川に沿って梁川(やながわ)(現梁川町)・掛田(かけだ)(現霊山町)・川俣(かわまた)(現川俣町)に至る街道(通称川俣街道)が通り、当村で二本松に至る街道、中村城下(現相馬市)に至る街道が分れる。また細布川に沿って原町(はらのまち)宿(現原町市)方面に至る道も通るなど、物資の集散地で、近世には月舘町・築舘町・月立町などとも称された。古くは上糠田村とともに糠田郷(額田郷)と称したともいう(信達一統志)。「伊達天正日記」のうち天正一七年(一五八九)四月二一日の野臥日記にみえる「川くたり」のうちとされ、小屋(こや)・館(たて)のこし・野辺田(のべた)などは当地にあった在家名と考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by