下谷ヶ貫村(読み)しもやがぬきむら

日本歴史地名大系 「下谷ヶ貫村」の解説

下谷ヶ貫村
しもやがぬきむら

[現在地名]入間市下谷ヶ貫

はな村の西、加治かじ丘陵南麓にある。西は上谷ヶ貫村。丘陵南麓を根通ねどおり道、南部台地を青梅道が東西に、江戸道・うし街道が南北に通る。江戸道は北は飯能方面、南は中神なかがみ村のはらやの辻を越えて南東へ向かい所沢宿で江戸秩父道と連絡する。牛街道は谷ヶ貫村と二本木にほんぎ村が境界を決めるため双方から牛を出し、落合った所を境としたとの故事からその名がつけられたという。かつら(現霞川)に架かる現欄干らんかん橋付近で江戸道と分岐し、二本木村で日光脇往還に合流する。入間郡金子かねこ領に属した(風土記稿)。天正一九年(一五九一)四月二一日―五月三日まで検地が行われ、入東郡小谷田之内矢加貫御縄打野帳写(滝沢家文書)が残る。慶長年間(一五九六―一六一五)頃の写本と推定され、一筆ごとに縦横の田畑間数、屋敷・田畑等級、面積表示は小割の大半小制と脇に畝歩制に換算した反別などを記し、取米を併記する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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