下野国分寺跡(読み)しもつけこくぶんじあと

国指定史跡ガイド 「下野国分寺跡」の解説

しもつけこくぶんじあと【下野国分寺跡】


栃木県下野市国分寺にある寺院跡。思川左岸の台地上に位置し、東方約600mには国分尼寺跡が、西方の思川対岸には下野国庁跡、さらにこの遺跡の北東約7kmには下野薬師寺跡がある。国分寺建立の詔(みことのり)により奈良時代に建立されたもので、保存状況もよく、古代の下野国の政治情勢を知るうえで重要とされ、1921年(大正10)に国の史跡に指定。1982年(昭和57)からは、寺域の範囲を確認するための発掘調査が進められ、歴史的な変遷や規模などが明らかになった。伽藍(がらん)配置は南大門、中門、金堂講堂が中心軸上に並び、中門と金堂が回廊で結ばれ、回廊の東方外側に塔をもつことが判明している。寺域の規模は東西約413m、南北約457mに及んでおり、2005年(平成17)に範囲拡大の追加指定を受けた。しもつけ風土記の丘資料館に、関係資料を保存・展示している。JR東北本線小金井駅から車で約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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