下金子村(読み)しもがねこむら

日本歴史地名大系 「下金子村」の解説

下金子村
しもがねこむら

[現在地名]諏訪市中洲なかす 下金子

諏訪盆地平坦部のほぼ中央、中金子村の北西にあり、西部みや川を境に田辺たんべ村に接する。天正一八年(一五九〇)の諏訪郡御検地御高帳(「諏訪郡諸村並旧蹟年代記」所引)には「高五百五拾九石壱斗 下金子郷」と記されている。村の南部に平城の金子城跡がある。

下金子郷は鎌倉時代から諏訪氏の重臣千野氏の縁故の地といわれ、天正年代(一五七三―九二)には既にある程度の備えをもった塁城があったと考えられ、元文元年(一七三六)に高島藩家老千野兵庫が先祖功績を書き上げた文書(千野文書)には「左兵衛昌房、度々励武功、金子之城罷在候」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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