日本大百科全書(ニッポニカ) 「下阪本」の意味・わかりやすい解説 下阪本しもさかもと 滋賀県南部、大津市北郊の一地区。旧下阪本村。琵琶(びわ)湖西岸に位置する。西近江(おうみ)路が通じ、中世の湖上交通の発達に伴って比叡(ひえい)山延暦(えんりゃく)寺の門前港として繁栄し、馬借(運送業者)の活動でも知られた。また明智光秀(あけちみつひで)が築いた坂本城は、下阪本南東の湖岸にその遺構が確認されている。近江八景の「唐崎(からさき)の夜雨」で有名な唐崎神社などもある。湖岸には水泳場やマリーナがつくられている。JR湖西(こせい)線、国道161号が通じ、湖西道路の下阪本インターチェンジがある。[高橋誠一][参照項目] | 大津(市) 歌川広重『近江八景 唐崎夜雨』 歌川房種『近江八景 唐崎夜雨』 唐崎の老松(明治時代) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例