日本歴史地名大系 「下高洞遺跡」の解説 下高洞遺跡しもたかぼらいせき 東京都:大島支庁大島町新島村下高洞遺跡[現在地名]大島町元町大昇・下高洞元町(もとまち)港の南、佐久(さく)川の南岸山麓斜面に位置し、A―D地区の四箇所で遺跡が確認されている。海岸線からわずか数メートルのところに火山灰が厚く堆積した比高二五メートルの海蝕崖があり、その壁面の崩壊によって遺物が検出された。現在のところ伊豆諸島最古の遺跡で、また伊豆諸島唯一の縄文貝塚としても重要であり、都の史跡に指定されている。A地区は標高二・五―三メートルの海蝕崖下部にあり、波浪により浸食された部分から縄文時代早期の平坂式期竪穴住居跡一軒と配石土坑が発掘された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by