日本歴史地名大系 「不入岡村」の解説 不入岡村ふにおかむら 鳥取県:倉吉市不入岡村[現在地名]倉吉市不入岡定光寺(じようこうじ)村の西、国府(こう)川北岸の久米(くめ)ヶ原(はら)台地東端にある。不二岡とも記される。「伯耆民談記」によれば、伯耆国造石川氏は上古より当地に居住していたといわれ、村内田中(たなか)に二反余の国造屋敷の跡や国造滅亡の際の焼失物を埋めたという森、国府川には国造が垢離をとった石川瀬(いしかわせ)と号する地などがあると記される。また屋敷跡から惣(そう)社(国庁裏神社)へ参拝のため通った道は国造道と伝えられて物忌ある人は通行を禁じられたという。この道は今も断片的に残っている。藩政期の拝領高は四七六石余、本免五ツ三分。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報