不均一系平衡(読み)フキンイツケイヘイコウ

化学辞典 第2版 「不均一系平衡」の解説

不均一系平衡
フキンイツケイヘイコウ
heterogeneous equilibrium

多相平衡ともいう.二つ以上の相が平衡にある状態をいう.気体あるいは液体固体とが共存する平衡系では,固体純物質の活量は1であるので,気体あるいは液体の活量によって平衡が決められる.たとえば,次のような炭酸カルシウム熱分解において温度一定ならば,

CaCO3(s) CaO(s) + CO2(g)

の平衡は,CO2の活量(圧力)のみで決まる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不均一系平衡」の意味・わかりやすい解説

不均一系平衡
ふきんいつけいへいこう
heterogeneous equilibrium

平衡状態で系がいくつかの相に分れて一様でないとき,これを不均一系平衡または多相平衡という。この場合,各相の温度,圧力はすべて等しく,また各成分化学ポテンシャルは,各相で等しい。平衡にある相の数と成分の数,自由度の数の間にはギブズ相律が成立している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む