デジタル大辞泉 「不得心」の意味・読み・例文・類語 ふ‐とくしん【不得心】 [名・形動]1 納得できないこと。また、そのさま。「行儀作法の躾もせんうちに信吾さんに添わせるのは私は―でござりますよし」〈有吉・助左衛門四代記〉2 心ないこと。無作法であること。また、そのさま。「あの鉢かづきめが近づき参らせんと、思ふ心の―さよ」〈伽・鉢かづき〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「不得心」の意味・読み・例文・類語 ふ‐とくしん【不得心】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 古く「ふとくじん」とも )① 承知できないこと。納得できないこと。また、そのさま。[初出の実例]「檀那の処へ、僻事を以て不得心の所望をなさば」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)二)② 心ないこと。不心得なこと。思慮がなく、むちゃなこと。無作法なこと。また、そのさま。[初出の実例]「色殊なる紅葉の下枝を、不得(フトク)心なる下郎共が、引折りけるを御覧ぜられて」(出典:太平記(14C後)二一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例