不減衰伝導学説(読み)ふげんすいでんどうがくせつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「不減衰伝導学説」の意味・わかりやすい解説

不減衰伝導学説
ふげんすいでんどうがくせつ

神経線維を興奮、すなわち活動電位(インパルス)が伝導していくとき、その大きさや伝導速度は伝導中一定に保たれ、減衰することはないという学説。これに対して、伝導中減衰があるとする減衰学説もあり、昭和初期のわが国では大きな論争となったが、その後、活動電位の大きさや伝導速度は神経線維の軸索の直径に比例することが実験的に証明され、直径が一定であれば不減衰伝導をすることが確かめられた。減衰するようにみえたのは、軸索の直径が末梢(まっしょう)にいくにつれて小さくなるためであった。神経麻酔部では減衰伝導をすると考えられたこともあったが、これも麻酔の程度が一定ならば減衰しないことが確かめられている。

[真島英信]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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