与ゆ(読み)アタユ

デジタル大辞泉 「与ゆ」の意味・読み・例文・類語

あた・ゆ【与ゆ】

[動ヤ下二]《「あたう」が室町時代以降ヤ行に転じた語。終止形は「あたゆる」となる例が多い》「与える」に同じ。
一つに寝さして、その上で恥辱を―・ゆる仕様あり」〈浮・禁短気・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「与ゆ」の意味・読み・例文・類語

あた・ゆ【与】

  1. 〘 他動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( ハ行下二段動詞「あたふ(与)」から転じて、室町時代頃から用いられた。多くの場合、終止形は「あたゆる」 ) =あたえる(与)
    1. [初出の実例]「国邑を割てあたゆる人であるぞ」(出典:四河入海(17C前)四)

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