日本歴史地名大系 「与那良遺跡」の解説 与那良遺跡ゆならいせき 沖縄県:八重山諸島竹富町与那良村与那良遺跡[現在地名]竹富町古見美原(みはら)集落北方、東に由布(ゆぶ)島を望む標高一〇―一三メートルの独立した台地上に立地する。一四―一五世紀初頭頃のグスク時代の集落遺跡で、一九七八年(昭和五三年)に発掘調査が行われた。約一万平方メートルに及ぶ散布地の中に三ヵ所の貝塚があり、遺跡は南北に走る県道で二分される。出土遺物で最も多いのは土器で一〇〇個体以上と推測され、深鍋形を主体とし少量の壺形土器を含む。深鍋形土器は口径二五―三〇センチ、高さ一三―二〇センチぐらい、外耳は四個または二個付けられているが、まったく付けていないものもあることが初めて報告されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by