日本歴史地名大系 「与那良村」の解説 与那良村ゆならむら 沖縄県:八重山諸島竹富町与那良村[現在地名]竹富町古見(こみ)高那(たかな)村の小村。平西(ぴにしい)村(古見村小村)の北、与那良(ゆなら)川流域に位置し、東に由布(ゆぶ)島・小浜(こはま)島を望む。村の前の海は「よ不潟」(ユブ)ともよばれた広い浅瀬で(八重山島由来記)、干潮時には由布島に歩いて渡れる。小浜島との間の海峡をユナラドゥー(ヨナラ水道)という。両島絵図帳では古見(くん)間切に「よなら村」がみえ、高五七石余。崇禎元年(一六二八)の三間切制移行時の書上(八重山島年来記)に村名はなく、「琉球国由来記」で与那良(ゆなら)御嶽が花城(はなすく)村にあるとされているので、当時は石垣(いしやなぎい)間切花城村に含まれたと考えられる。康熙五〇年(一七一一)花城村与人は石垣島北部に成立した平久保(ぺーぶぐ)村(現石垣市)与人となったが(八重山島年来記)、このときに花城村は古見(くん)村に併合され、当村も古見村の小村となったとみられる(→古見村)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by