与野町(読み)よのまち

日本歴史地名大系 「与野町」の解説

与野町
よのまち

[現在地名]与野市本町東ほんまちひがし一―七丁目・本町西ほんまちにし一―六丁目・桜丘さくらおか一―二丁目・下落合しもおちあい七丁目・円阿弥えんなみ七丁目・八王子はちおうじ三丁目

現与野市のほぼ中央に位置し、北東上落合村、東は高沼こうぬま排水路を境に下落合村、北は小村田こむらだ村、北西は円阿弥村、西は八王子村、南西上峰うえみね村、南は鈴谷すずや村。戦国時代の成立と推定される市場之祭文写(武州文書)に「足立郡与野市祭成之」とあり、この頃当地では市が開かれていた。江戸時代には与野領に属した(風土記稿)。寛永二一年(一六四四)当地の円乗えんじよう院に寄進された金銅華鬘に与野町とみえる。田園簿では田二六六石余・畑四〇五石余で、旗本牧領(二〇九石余)・同保々領(二三四石余)・同宮崎領(二二八石余)の三給。ほか円乗院領一五石があった(ただし寺領田畑所在地は現浦和市の道場村)。宮崎氏は享保元年(一七一六)に断絶しているが(寛政重修諸家譜)、これに先立ち同じく宮崎領の上峰村沼影ぬまかげ(現浦和市)が元禄一〇年(一六九七)に上知されたと考えられることから(同一三年「上峰村年貢割付状」柏家文書、同一四年「沼影村明細帳」細淵家文書)、当町の領地も同一〇年に上知された可能性が高い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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