パラグライダー用語辞典 「両翼潰し」の解説 両翼潰し 翼端潰し。両翼折り。オレイユ。ビッグイヤー。Aライザーの一番外側のラインは翼端に繋がれており、この左右のラインを同時に引くと翼端(ウイングチップ)が折れ、大きな耳の様になり、ビッグイヤーとも呼ばれる。翼端の折れる(潰れる)場所は一定で、ラインの引き方ではあまり変わらない。折り方に多少のコツがあり、引きが足りないと折れなかったり、数分程度の連続の折りは指が痛むこともある。簡単にできるようにフロントライザーが専用に分かれたものや、滑車を使った翼端つぶしキットなどもある。翼端を潰す事により、キャノピーの面積が小さくなり、アスペクトも低くする事が出来るため、緩やかな降下手段としては非常に有効な方法で、次の点を注意して大いに活用して頂きたい。 1折れた両翼の部分で抗力が発生している。 2相対的に迎え角が大きくなっている。この2つにより巡航でもストールポイントに近づいている事を認識する必要がある。特に、両翼潰しからの回復の際のポンピング(フレアー)は更にスピードを落とす事になる。また、大気の荒れた所ではストールに陥ることも予想され、機種によっては殆どマージンのない物もあり、エアー漏れやラインの伸び縮みしている古いグライダーは要注意である。対策として、両翼潰しの際はアクセルを併用して、1割から2割程度スピードを増した状態がよい。 出典 パラグライダー用語辞典について 情報 Sponserd by