両院議員総会(読み)リョウインギインソウカイ

デジタル大辞泉 「両院議員総会」の意味・読み・例文・類語

りょういんぎいん‐そうかい〔リヤウヰンギヰンソウクワイ〕【両院議員総会】

二院制を採用する国で、各政党所属の両院議員(日本では衆議院議員参議院議員)を集めて開催する会議党大会に次ぐ決定機関とされる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「両院議員総会」の意味・わかりやすい解説

両院議員総会
りょういんぎいんそうかい

衆参両院議員全員で構成する政党の意思決定機関。自民党党則によれば,両院議員総会は党の運営および国会活動に関する特に重要な事項を決定するとされている。また特に緊急を要する事項に関しては,両院議員総会の決定をもって党大会の議決に代えることができるともされている。ただし,このような場合は次の党大会で承認が必要である。両院議員総会が最も重要な役割を果すのは自民党の総裁選出に際してであり,総裁選挙が行われる場合の決選投票はここで行われる。また話合いで総裁選出が行われる場合も両院議員総会で決定されたうえ,党大会で承認されることになっている。しかし通常は国会の開会時に党の基本方針などの説明のために開かれる程度で,重要な政策決定が両院議員総会の場で行われるのはまれである。このように党首選出が両院議員総会で事実上行われることは,自民党が議員政党の性格がきわめて強いことを意味している。

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