中ノ村城跡(読み)なかのむらじようあと

日本歴史地名大系 「中ノ村城跡」の解説

中ノ村城跡
なかのむらじようあと

[現在地名]白山町中ノ村

現在の倭小学校南の丘、城山しろやまにある。北畠家臣森岡助之進の居城と伝えるが、遺構は不明。南出みなみでの井面家に伝わる天保(一八三〇―四四)頃の「秘用古実記」(井面勝氏蔵)には「小倭中ノ村城主森岡助之進」とあり、天正年中(一五七三―九二)白山権現神殿を焼払ったという。「勢陽雑記」「勢州軍記」には天正一二年の小倭(騒)劇後、小倭おやまとに入部した長野左京進・岡村修理亮の確執後に織田信包から森岡金助が八幡山城を与えられたと伝える。森岡氏は安濃あのう郡の浄土寺じようどじ(現安芸郡安濃町)城主で織田信長の臣(五鈴遺響)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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