白山町(読み)はくさんちよう

日本歴史地名大系 「白山町」の解説

白山町
はくさんちよう

面積:一一二・五八平方キロ

一志郡の北西部にあり、雲出くもず川上流域を占める。東は一志町、南は美杉みすぎ村、北は久居ひさい市に接し、西は名賀なが青山あおやま町と布引ぬのびき山地(青山高原)尾根で境する。全町の大半はこの布引山地およびその東側斜面の丘陵性山地であるが、東南部を北東へ流れる雲出川の流域には平坦な沖積低地がひらけ、また町の南には美杉村からの一志山塊が連なる。布引山系に水源をもつ大村おおむら川・垣内かいと川・山田野やまだの川・ふじ川、高峰たかみね(五四七・八メートル)に水源をもつ弁天べんてん川は町内において雲出川に合する。


白山町
しらやままち

[現在地名]佐賀市白山一―二丁目

勢屯せいだまる町を西に折れた所にある。東西に長い町人町。

「天正十九年、蠣久ヨリ佐嘉ヘ町御引キ移シノ時、六座町・伊勢屋町中町・白山町ヲ始メニ御引キナサレ、其後段々諸町立」(勝茂公譜考補)とあって、慶長(一五九六―一六一五)以前からの町である。嘉永七年(一八五四)の竈帳によると、実竈数が七一、人口は男一八七人、女一五二人。職業構成に特色はないが、身分構成は町人が二三竈、足軽が二六竈である。白山町は城の北にあって外堀(河川)に近く、長崎街道に面する重要な位置で、公用使者飛脚を宿泊させる施設としての使者屋があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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