中依知村(読み)なかえちむら

日本歴史地名大系 「中依知村」の解説

中依知村
なかえちむら

[現在地名]厚木市中依知

東端を相模川、西端を中津なかつ川が流れ、南は下依知しもえち村、北は関口せきぐち村に接する。八王子道が村内を南北に貫き、村の中ほどより北西へ向かう信玄しんげん道が分れる。文永八年(一二七一)九月一四日および一〇月二二日の日蓮書状(県史一)にみえる「依智郷」に属し、小田原衆所領役帳に幻庵「弐百貫文 中郡依知郷」とある。正保国絵図に「中依知」とみえる。近世は、元和二年(一六一六)まで幕府旗本領の二給、以後旗本領二給。宝永期(一七〇四―一一)以後はほぼ幕府・旗本領の三給になり幕末に至る。

村は中津原なかつはら台地と沖積地とからなり、寛文四年(一六六四)中依知村年貢割付状(厚木市史史料集八)によれば、幕府領分高一〇二石余のうち田方一八石余・畑方一六石余の川欠分がみられ、以後しばしば川欠けの被害が記録にみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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