朝日日本歴史人物事典 「中原季時」の解説
中原季時
生年:生年不詳
鎌倉前期の御家人,京都守護。右京進,駿河守,従五位下。中原親能の子。源頼朝の側近として重用され,元久2(1205)年10月10日に京都守護として上洛,大江親広と共に公武交渉・大番役の統轄などに当たるが,将軍源実朝が承久1(1219)年に暗殺された直後に出家し,その任を退く。出家後は駿河入道行阿と称し,承久の乱では宿老として鎌倉にあった。父親能より筑前国宗像郡東郷曲村(宗像市)地頭職,筑後国上妻荘(福岡県)内蒲原次郎丸惣地頭職,肥前国(佐賀県)長嶋荘惣地頭職を伝領していることが知られる。<参考文献>瀬野精一郎『鎮西御家人の研究』
(美川圭)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報