日本歴史地名大系 「中台院」の解説 中台院ちゆうだいいん 広島県:三原市三原城下三原西町中台院[現在地名]三原市本町桜(さくら)山南西麓にあり、歓喜山と号し真言宗醍醐派。本尊聖観音。もと沼田氏の氏寺で、のち小早川氏の氏寺となり、竹原小早川氏の庇護を受けた楽音(がくおん)寺(現豊田郡本郷町)の子院の一つ。文明五年(一四七三)八月一日付の歓喜院中台院由来記(善勝寺文書)に、天慶年中(九三八―九四七)楽音寺の門主藤原倫実の建立とある。もと梨子羽(なしわ)郷(現本郷町)北方(きたがた)にあって九院の子院を従え、法持(ほうじ)院とともに鎌倉時代末期から楽音寺の寺務を行った(楽音寺文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by