中名島町(読み)なかなじままち

日本歴史地名大系 「中名島町」の解説

中名島町
なかなじままち

[現在地名]中央区天神てんじん二―三丁目

福岡城下六丁筋の町。西の上名島町東端からよろず町をやや北に上り、東に折れた東西の通りの両側町で、北は材木ざいもく町、南は天神ノ丁。北側東端に福岡藩の会所がある(以上、福岡博多近隣古図)。当町と材木町を結ぶ通りはあぶら町と称された(続風土記拾遺)。江戸時代中期まで東名島町と称し、町名の由来は上名島町と同じ。元禄三年(一六九〇)には東名島町とみえ、家数六九(続風土記)。寛政期(一七八九―一八〇一)にも東名島町とみえ、家数七三(うち酒家一)となっている(別本「続風土記附録」)。前掲古図では中名島町と記され、家数五五・人数三五六、間数二三八間余。当町には東会所があった。享保一〇年(一七二五)五月、「福岡東名嶋町古会所」はすみ屋仁左衛門の請負で地上げをして建替えられた(津要録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android