最新 地学事典 「中央北海道区」の解説
ちゅうおうほっかいどうく
中央北海道区
Chuo-Hokkaido district
池辺展生(1957)によって区分された,日本の新第三紀堆積区の一つ。この堆積区は日高地向斜が引き続いて残されたものとし,サハリンに延長し,北部と南部で違いがあるとした。しかし現在は,中央北海道の新第三紀堆積区は,日本海の誕生と拡大,ユーラシア・北米両プレートの接近と斜め衝突,ユーラシアプレートの沈込みの場とする考えが一般的。中新世前期の浅海堆積盆の形成,中新世中期の山地化と南北にのびる狭長なトラフの形成,中軸帯の急激な上昇とタービダイトの堆積,これらの運動は中新世中~後期には鎮静化し,北部では日本海の広がりは最大に達し,多島海化。中新世後期以降海退に転じ,内湾・盆地を残しながら現在の姿に近づく。いっぽう,島弧の西進,中央北海道への衝突によって日高山脈の急激な西への突き上げが開始され,中央北海道は激しい構造運動の場となり,石狩平野から日高舟状海盆に連なる前縁盆地が急激に沈降するとされる。
執筆者:藤田 至則・松井 愈
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

