中尾喜久(読み)ナカオ キク

20世紀日本人名事典 「中尾喜久」の解説

中尾 喜久
ナカオ キク

昭和・平成期の内科学者 東京大学名誉教授;自治医科大学名誉学長。



生年
明治45(1912)年1月22日

没年
平成13(2001)年6月21日

出生地
茨城県

学歴〔年〕
東京帝国大学医学部医学科〔昭和11年〕卒

学位〔年〕
医学博士〔昭和18年〕

主な受賞名〔年〕
エルウィン・フォン・ベルツ賞(佳作賞 第1回)〔昭和39年〕「冠循環に於ける血行力学因子の分析」,勲一等瑞宝章〔昭和59年〕

経歴
東京大学医学部助手、講師、助教授を経て、昭和33年群馬大学教授、38年東京大学教授。47年僻地医療向上のため都道府県が共同設立した自治医科大学の初代学長に就任。57年同大附属病院に地域診療所を設置、また大学付近に辺地医療モデル地区を設置し、辺地医療の充実に努めた。平成8年学長退任、のち名誉学長。この間、59年中国医科大学名誉教授、62年東大名誉教授。臨床血液学の世界的権威者として知られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中尾喜久」の解説

中尾喜久 なかお-きく

1912-2001 昭和-平成時代の内科学者。
明治45年1月22日生まれ。群馬大教授などをへて,昭和38年東大教授。47年自治医大学長。辺地医療にしたがう医師育成,地域医療の充実に尽力。医療審議会会長などをつとめた。平成13年6月21日死去。89歳。茨城県出身。東京帝大卒。編著に「現代血液学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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