中居南町(読み)なかいみなみまち

日本歴史地名大系 「中居南町」の解説

中居南町
なかいみなみまち

[現在地名]穴水町中居南

七尾北湾に面した神明しんめいヶ鼻の東部沿岸にあり、北は中居町。天文元年(一五三二)七月の諸橋六郷・南北棟数注文写(諸橋稲荷神社文書)によれば、南北なんぼくのうち中井南で棟役を負担する役屋は四〇間とある。戦国後期頃には長氏の知行分であった(「能登内浦村々給人注文写」諸橋文書)。天正五年(一五七七)三月、中井村(南方)山王宮神主四柳藤七郎が、新崎にんざきの合戦で長氏に味方して越後上杉勢と戦い、長好連(連竜)から恩賞として祈祷供料を寄進されたと伝える(「長好連寄進状」日吉神社文書)

中居町と同様に鋳物師の村として発展した。正保郷帳では中居町と併せて中井両町とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android