中山文甫(読み)ナカヤマ ブンポ

20世紀日本人名事典 「中山文甫」の解説

中山 文甫(1代目)
ナカヤマ ブンポ

昭和期の華道家 未生流中山文甫会会長



生年
明治32(1899)年9月16日

没年
昭和61(1986)年10月16日

出生地
大阪府大阪市

本名
中山 文三

主な受賞名〔年〕
勲五等瑞宝章〔昭和46年〕

経歴
未生流に所属早くから進歩的いけ花作家としてモダニズムいけ花の先頭に立つ。未生流専務となり、昭和5年「新興いけばな宣言」発表に参加。23年「前衛挿花個展」を開き、いけ花に初めて前衛の名を冠した。29年未生流の伝統から決別し、未生流中山文甫会を設立、会長となる。著書に「日本のいけばな」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中山文甫」の解説

中山文甫(初代) なかやま-ぶんぽ

1899-1986 昭和時代の華道家。
明治32年9月16日生まれ。未生(みしょう)流に属し,昭和5年「新興いけばな宣言」にくわわる。23年前衛挿花個展をひらき,はじめて前衛の名を冠した。29年未生流中山文甫会を創立し,会長。昭和61年10月16日死去。87歳。大阪出身。本名は文三。著作に「日本のいけばな」。

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367日誕生日大事典 「中山文甫」の解説

中山 文甫(初代) (なかやま ぶんぽ)

生年月日:1899年9月16日
昭和時代の花道家。未生流中山文甫会会長
1986年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中山文甫」の意味・わかりやすい解説

中山文甫
なかやまぶんぽ

未生流中山文甫会

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中山文甫の言及

【いけばな】より

…明治の修養主義から大正の教養主義の時代へと,いけばなの自由花もまた人間の教義としてのいけばなを問い,その確立を志した。この運動のなかから昭和初年にはより先鋭的に芸術としてのいけばな確立をめざしたのは,重森三玲,勅使河原蒼風,中山文甫たちによる〈新興いけばな宣言〉であったが,昭和10年代からの戦争突入によってこの運動も挫折してしまった。戦後の急激ないけばなの近代化は,勅使河原蒼風,中山文甫,小原豊雲たちによって展開され,使用する素材の領域を拡大して鉄や石や鳥の羽根,貝などの無機物までを含めていけばなの造形活動を行った。…

※「中山文甫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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