中島本町
なかじまほんまち
[現在地名]中区中島町
山陽道沿いの町で、東は元安川に架かる元安橋東詰、西は本川(太田川)に架かる猫屋橋(本川橋)東詰まで、途中山陽道は鉤の手に折れる。町域北は元安川と本川が分岐して中州状をなし、その先端は慈仙寺の鼻とよばれる低平な土地であった。「知新集」に「中島の本通りなるゆゑに名つく」とある。中島組に属した。
元和五年広島城下絵図に中島本町として町間数二町二間とあり、寛永二年広島町数家数改め(済美録)によれば本家七五軒・借家一五八軒、承応の切絵図では家数七六、うち米屋八軒、茶売七軒、橋はき四軒、酒屋・麹屋・味噌屋・両替屋・医師・寺各二軒、その他四五軒(うち抱家九軒)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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