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中心差 ちゅうしんさ

大辞林 第三版の解説

ちゅうしんさ【中心差】

ある天体の周りを楕円軌道運動をしている天体の軌道経度と、同じ軌道を等角速度で公転するとした天体の軌道経度との差。月・太陽の運動にも含まれ、月の場合は振幅6.29度、周期は一近点月(27.55455日)で、月の黄経運動の不等(遅速)のうち最大のもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうしんさ【中心差 equation of centre】

ケプラー運動する質点の真近点離角と平均近点離角の差。中心差の大きさは,楕円の離心率に依存していて,円運動のとき0となり,離心率が大きいほど中心差は大きくなる。すなわち,天体は面積速度の法則に従って,近地点では速い角速度を持ち遠地点では遅い。いま時間とともに一様な角速度で進む仮想の天体を考えると,その天体は真の天体と軌道上の位置がそれ,離心率が大きいほど,この差は大きくなる。太陽の場合,中心差の主要項の振幅は1.9度であって,均時差の原因の一つである。

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世界大百科事典内の中心差の言及

【月】より

…平均の角速度で動いているとした仮想の月と実際の月とでは,平均6゜17′まで差がでてくる。これは中心差と呼ばれる。 月の運動理論を正確に求めることは非常にむずかしい。…

【月運動論】より

…こうして,複雑な運動を高い精度で解明する月運動論の内容はきわめて膨大なもので,代表的なE.W.ブラウンの月運動論では,月の黄経,黄緯,視差を表す三角級数は全体で1600余の周期項からなっている。その半数以上が黄経に使われているが,その中でもっとも主要な5個の周期項は中心差,出差,二均差,年差,月角差と呼ばれている。中心差は古代より知られ,出差は前150年ころにヒッパルコスが発見したと伝えられる。…

※「中心差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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